2007年8月、九州大学夏合宿

2007年8月、福岡県九州大学の夏期合宿に参加しました。

今年で４年目の参加となる九州大学夏合宿、今回は「ショートハンド」(※1)の守り方について指導しました。「ショートハンド」で一番大切なのは４人の運動量とタイミング。４人が同時に速いプレッシャーをかけることにより、５人で戦っている時と同じくらいのプレッシャーをかけられる。一人でもタイミングが遅れてしまうと、穴だらけのプレッシャーになり、相手に簡単に攻略されてしまうんだ。今回後輩から初めて聞いた言葉「フラッシュ」、今年日本代表でも採用されたみたいだけど、数年前からNHLでもよく見かけるようになったプレッシャーシステムのことです。BOX(※2)は相手の速いパス回しで崩されます。そのパスの範囲を狭めてあげることにより、BOXの崩れを最小限に抑える。DFからのポイントシュートを少なくできる、尚かつ相手を潰すポイントを定めておくことにより、味方４人全員の意思疎通も出来るというメリットもあります。このフラッシュについては、戦術＆システムのところで改めて紹介します。ただこのフラッシュについてはまだ目的意識が浸透していないせいか、日本では使いこなせているチームが少ないかな。九大もショートハンドを完成させるまでにはまだ時間がかかるけど、一度完成したシステムはずっと九大のシステムとして受け継がれていくはず。だから頑張って自分たちの物にしてね。用語解説※1 「ショートハンド」(Short Hand)～反則後、人数的有利のチーム側を「パワープレー(PP)」、不利側を「ショートハンド(SH)」や「ペナルティーキル(PK)」と言う※2 BOX～ DzにおいてPK側の4人が四角形を作りながらインサイドを守る形。