COVERAGE(カバリッジ)~最終ステップ「5 on 5」

お待たせしました。カバリッジ最終ステップ5 on 5です。

ウイング(W1)のポジション
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W1のポジションはXD1とゴールを結んだライン(シュートレーン)とトップサークルのラインが交差する場所。もちろんXD1がインサイドに動いたときには自分もインサイドに動き必ずシュートレーンにポジションを取ることを心がける。従来のポジションよりもかなり低め(スロット寄り)になるため、XD1にパスが渡りやすい。ただREAD & REACT(読みと反応)で対応できれば、XD1がパスを受けた瞬間に詰められるのでシュートは打たれない。ただDマークだけをしている従来のマークよりも運動量でスロットの一部もカバーでき、なおかつ今までの仕事であるXD1もマークできる。
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XD1がミドルからゴールに向かっていく場合基本的にスロットを通過し終わるまではしっかりとついていくこと。XD1についているだけではダメ!XD1と体が並んでいてもスティック1本分抜かれていればゴールされてしまいます。パスが入った瞬間相手のスティックを上げられる(スティックリフト)ポジションがマークできているということになります。XD1がアウトサイドからゴールに向かっていく場合基本的に流れの中での1プレーが終わるまでついて行く。つまりXD1がパックをキャリーしてきてパスを出したけどそのパスはつながらず逆サイドに流れた、あるいはスティックチェックでパックをカットすることができた。これで1プレーは終了です。様子を見ながら自分の元のポジションに戻ります。
ウイング(W2)のポジション
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基本は味方ゴールと相手ゴールを結ぶ縦のセンターラインと横Dzフェイスオフラインの交差する場所。このW2のポジションが従来のポジションと大きく違う点です。実は私のカバリッジにおいてはこのW2がキーパーソンになるのです。その為やらなければならない仕事も多いです。
仕事1:ミドルスロットを守る味方が1on1に負け相手パックキャリアがシュートを打つためにスロットに向かってくるもしくはパックを持ってない相手選手がパスをもらうために味方よりも先にスロットに向かってくる。これら味方のミスをカバーする役割。とにかくこれがW2の最も重要な仕事になります
仕事2:パックの動きを確認しながらXD2の位置を常に把握するこれは従来通りの仕事。ただし従来と違ってもともとの位置がかなり低いためXD2にパスが入りやすくシュートを打たれやすい。よってXD2にパスが渡る瞬間のREAD & REACT(読みと反応)による早い詰めが必要不可欠。
仕事3:万が一味方D3がパックにつられてスロットを離れた場合ゴール前を守りつつD3を呼び戻す従来よりも低くポジションを取っているため、ゴール前も守ることができる。スロットからゴール前、スロットからXD2、とにかくこのW2の守備範囲の広さがカバリッジの最重要ポイントなのです。それを実現させるには何度も言うようにREAD & REACT(読みと反応)そしてそれを実践する運動量が必要です。キーパーソンになるW2ポジションについては他にも注意点があります。
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フェイスオフラインよりもパックがDzハイエリアにある場合は相手XD2にパスが入る可能性が高い。その場合W2は1mだけ定位置(センター&フェイスオフライン)よりもポジションを高く取る。これによってXD2への詰めを早くすることができる。
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W2の動きによってよく起こるDz内パニック、それがコーナーへのパックを取りに行った時です。詳しくは図を確認して下さい。DFとCFの動きを解説した1on1、2on2、3on3Wingの動きを解説した5on5これらがすべて同時機能させるのがなかじ流カバリッジです。相手にスロット外でパックを持たせまたシュートを打たせ、スロットから絶対シュートを打たせないことに重点を置き、パックキャリアに行くD1以外はみなインサイドを守る(カナダではこの形を1人プラス4人がBOX型になっていることからBOX1ともいう)ゾーンディフェンスの性質を持たせつつも、常に自分のマーカーのインサイドを守るマンツーマンの性質も同時に持つ、ハーフゾーン+ハーフマンツーがこのなかじ流カバリッジなんです。みなさん、是非トライしてみて下さい

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