Worldcupサッカー、スイス大金星

スイスやりましたね。優勝候補のスペインが負けてしまいました。スコアは1-0。
私のカバリッジに取り組んでいるチームは試合を見ていて感じたんじゃないかな、これだっ!!ってね。
カウンターで取った1点、その後はほとんど全員で守っていましたね。あれだけゴール前に人がいればどんなにスター揃いのスペインでもなかなか点は入らないものです。
楽勝だろう・・・
負けるわけがない・・・
負けるはずがない・・・
ちょっとまずいな・・・
負けるかも・・・
やばい・・・
時間の経過とともにスペインの心境はこんな感じに変わっていったはず。
これが格下が格上を倒す為に絶対必要な精神的プレッシャーなんです。
負けられないゲームになればなるほどこのプレッシャーは強くなる。つまり格上のチームの方がこのプレッシャーが強くなるわけです。このプレッシャーを相手に与える為には「接戦」が必要、点の取り合いではなくロースコアゲームに持ち込むことが格下チームの戦略となるわけです。そしてそのロースコアゲームに持ち込むためのディフェンス、つまり「カバリッジ」が必要なのです。
先日新潟大学アイスホッケー部、元キャプテンの大泉君からこんなメールが来ました。
中島さんがずっとおっしゃっている「ロースコアゲーム(接戦)に持ち込むことで、実力の差が埋まる」というものを体験しました。
話の流れ的に剣道かと思いきや、野球での試合でした(笑)。役場に野球チームがあり、とにかく若い人は入れって感じで私も初心者ながらやっているところですが、この前、自治労って組合のスポーツ大会があり、勝てば県大会出場が決まる準決勝で、県内No.1のAチームと対戦したのでした。うちのチームには甲子園に出場した人が1人いますが、高校までやった人も数人しかおらず、私のような初心者もレギュラーとして試合に出るようなチームで…一方のAチームは、全員が高校まで野球部だった人ばかりで、今も消防職員として日々体を鍛えてる人が大部分を占めるチームです。
試合は7回までのルールで、7回表時点で0-2で負けてました。裏の攻撃、何と2人連続ポテンヒット。そして、次の打者が走者一層の打球を放ったのでした(3塁タッチアウトでしたが)。
延長戦に突入し、確か川上方式とかっていうルールのもと、ノーアウト満塁から始まるというもので、表の攻撃では2点を入れられたのでした。しかし、相手にとっては2点しかとれなかったようでした。裏の攻撃、先頭打者はフライに終わりましたが、次の打者…ライト前に強い打球を放ち、ライトを守っていた選手が突っ込んで捕球しようとしたら…
なんと後逸したのでした。これで走者一掃となり、サヨナラ勝ちを収めました。
ライトを守っていた選手が、焦らず確実に捕球していたら、2失点で抑えられた打球のようでしたが、ダイレクトで、もしくは急いで撮ろうとしたようで…やはり焦りがあったのか、判断、動きともにミスしてしまったようでした
私も素人ながら、試合が後半にいくにつれて、相手の焦りや苛立ちを感じていました。これが強いチームとの差を埋める原理なんだなって、ようやく身を持って体験することができました。
接戦による精神的プレッシャーによって、相手は普段の実力がでなくなる。ミスも出る。予想外の接戦で格下チームは「いけるんじゃないか?!」「俺たちできるんじゃないか!?」の期待感と盛り上がりから普段以上の力が出る。この瞬間格下と格上のチームの実力差が埋まるんです。
その接戦に持ち込む為に絶対的な守り「カバリッジ」が必要なのです。みなさん頑張りましょう!!

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