ワールドカップ、スペイン優勝

1ヶ月ブログアップしないですいません。言い訳になりますが今8月に来日する日系カナダホッケーチームの準備と本業が本当に忙しくて。寝る間も惜しんで奔走しています。読者の皆様、どうかご理解を・・・
さてワールドカップ、スペイン優勝しましたね。準決勝、決勝あたりはしっかりと見てました。何が凄いってパスワークですよね。私が感じたのはとにかく「レシーブがうまい!!」ことでしたね。
選手の皆様なら必ずしたことのある練習、スタンディングパス。2人1組になってパスする練習ですよね。この時は初心者でなければそんなに大きくミスすること少ないですよね。ただ一度動き出したらパスが全然狙ったところに行かない!!なんて人も多いのでは?!
スタンディングパスがうまくいく理由、それは自分の一番得意なところにパックを置いてからパスができるからです。この時はミスが少ないんですよね。動き出すと常にパックも動いているので、自分の得意な場所にパックをコントロールできずパスの精度が落ちるわけなんです。
また試合には相手のプレッシャーもあります。よってゆっくりレシーブ、持ち替えて、得意ポジションにパックを置いて、せーのっパッーーース!!なんて時間はありません。それで慌てて結局難しいポジションにあるパックを無理矢理パスだそうとするので精度が落ちるんです。
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上級者はパスが来る前に状況をよく見ておき既に次のプレーを考えています。よって次のプレーに移りやすい位置でレシーブするわけです。だからパスの展開が早い。今回スペインのチームを見て日本代表との大きな違いはそこだなあと自分なりに考えていました。
(図1を参照)
真ん中にパスが入る、相手DFが詰めてきているのをわかっているのですぐにリターン、もう一人の選手は相手DFが詰めるや否やそのスペースに飛び込みダイレクトパスをもらう。サッカーお決まりのパターンですがこれはパスの精度とレシーブ、タイミングがかなり重要ポイントです。スペインや他の強豪チームがここの部分のレベルが相当高い!
ちなみにレシーブしてからパスまでの時間をどんどん短くしていけばそれがダイレクトパスになることは皆さんおわかりですよね。そうです、上級レベルになるとサッカーでもホッケーでもみんなレシーブではなくダイレクトパスが多くなってくるわけです。だからパスワークが早く一瞬でフリーを作ってしまう。
ホッケーではバックハンドとフォアハンドがありほとんどの選手がバックハンドが苦手なはずです。バックに出せばレシーブが難しい、その後フォアに持ち替えてパスを出すまでに時間がかかる。私が今までの練習で「フォアハンドにパス!!」にこだわり叫び続けていたのはレシーバーの正確なレシーブのため、レシーブ後のパックコントロールの為、良いパックポジションから次の強く正確なパスにつなげる為、そしてこれら一連の動作の時間短縮の為なのです。そしてより正確なパスが可能になった時にダイレクトパスを多用したスピーディーなパスワークが実現するわけです。
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図のように、
1,空いてるスペースにパスをもらいに入る、
2,相手がプレッシャーに来ているのでリターンで返す
3,相手が詰めたことによりスペースが空き、そこに3人目がもらいに入る
4,相手が一瞬でもパックを行方を目で追えば、先程リターンパスした人間がフリーに
5,リターンパスを更にダイレクトで空きスペースに走り込んだミドルの選手に
6,ミドルの選手も事前にフリーになった選手にダイレクトパス
これが上級レベルのパスワーク、マークを外しフリーになる為の基本形です。これはすごいプレーではなくあくまでも上級編の基本です。この形をおさえればこれから発展するバリエーションはたくさんあります。まずはこの基本形をおさえることですね。
焦らず高望みをせず少しずつ練習に取り組んで下さい。
まずは1と2の部分、パス&リターンが必ずフォアハンドに行くように。
次にミドルスペースに繋ぐのは選手がミドルに入ってくるタイミングも必要になります。もちろんそこへ正確なフォアハンドへのパスも
そのパスを正確なダイレクトパスでフリーの選手に繋ぐ。
最初は50%のスピードで構わないのでフォアハンドにパスを出せるようにパスワークの練習に取り組んでみて下さい。

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