2010年12月、中部ブロック国体予選

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2010年12月24日から3日間にわたり行われた中部ブロック国体予選、今年も新潟県スタッフとして参加しました。
中部ブロック予選は3チームずつ3グループに分かれます。各グループ1位が国体出場決定、その後各グループの2位3チームが最後の4枠目をかけて戦うという方式をとっています。
今年は
愛知、静岡、福井
長野、富山、岐阜
石川、新潟、三重
という3グループに分かれました。
各グループ1位通過はそれぞれ愛知、富山、新潟の3県、静岡、長野、石川が各グループ2位として最後の出場枠を賭けて戦うことになりました。
結果は・・・
石川が長野に勝利し中部ブロック本戦出場は愛知、富山、新潟、石川の4県ということになりました。
さてさて、長野が国体本戦に行けないなんてことは今まで国体史上あったのでしょうか?!?!
まずは予選第1ラウンドの富山戦、1-1で迎えた3P、序盤富山がカウンターで先制すると長野は慌て始めました。慌てれば慌てるほど攻撃は単調になり、パック離れが悪い、動きすぎて結局チャンスの場面でもパスが通らず、更に慌てて今度は一人で相手を抜いていこうとする。これが強者が崩れる方程式なんですよね。1人で5人を抜いていけるのは中学生まで。とくに5人で守ろうとしている富山に通用するはずもない。結果は4-1で富山の勝利。
最終枠をかけて今度は長野は石川と対戦。
試合序盤に石川が巧みなゴールで2-0とリード。中盤以降は7割以上パックをキープしているにもかかわらず決定的なチャンスが無い。富山戦同様終盤に行けば行くほど慌てていく長野は、パスやシュートも精彩を欠き自滅。結局石川が3-0で国体出場を決めました。
ほとんどの選手が現役大学生の長野、スピードとスタミナは無尽蔵だけど結局それが仇となりとにかく動きすぎる。そこにいれば最終的にパスが来るのに、動きすぎるから結局決定的なチャンスが作れないんだよね。どんなに個人能力が高くても1人ではできない、それがアイスホッケーなんです。
5人でしっかりと守り、接戦にもちこみ、カウンターで点を奪い、また5人で守る。少ないチャンスをものにし少ないチャンスすら与えない。それによって格上に「負けるかも?」のプレッシャーを与えることができ、そのプレッシャーが格上を普通のチームにするんです。格上チームにとっては「こんなはずは・・・」と試合後に悔やむことになるんですよね。
新潟が本戦出場するようになって3年連続予選敗退の苦汁を飲まされている富山、ハイレベルなホッケーを経験した社会人が中心となって北陸大学だけではなく県内のホッケー強化に真剣に取り組んでいる石川県、どちらも学生を除けば平均年齢30オーバーのおじさん達ばかり。そのおじさん達がスライディングをしたり体を張って本気で本戦出場を目指しているその姿に本当に感動しました。
長野県もこの苦い経験と、本気で戦うこのおじさんの姿を目の当たりにして更にレベルアップしていくことでしょう。是非、頑張ってほしいです!
長野が敗れたことで更に中部ブロックは混戦になるでしょう。実力伯仲のおもしろいブロックになってきました。こういった下克上が各地で起こるようになれば、日本のホッケー、今よりは盛り上がってくるでしょうね。
みなさん!頑張りましょう!!

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