ブレイクアウトの練習はいらないよ!

たまに聞かれます。「良いブレイクアウトの練習教えてください!」
できれば断りたいです。
大学時代の監督、当時日本で最もホッケー知識が頭に詰まっていた中野さん、中野式ブレイクアウトは下記の通り。今考えてもこれ以上のバリエーションは無いと思われます。
1,コントロールブレイクアウト(プレーオプション5パターン)
2,セミコントロールブレイクアウト(プレーオプション2パターン)
3,プレッシャーブレイクアウト(プレーオプション1パターン)

まだセンターラインパスルールがあった時代です・・・
今はそのルールが無いので、Nzトラップが主流(これについてはいつか解説しますね)
トラップとは・・・
「相手のブレイクアウトを攻略し潰すポイントを定め、パスカット、あるいはターンオーバーを狙うプレー」

このトラップが主流の現代ホッケーで自分たちのブレイクアウトの形を決めておくことほど危険なことはないのです。私が逆チームの立場なら、「相手はDから45度、センターに必ずつないでくるから、そのセンターにつなぐ瞬間を狙え!」という当然の指示になるでしょうね。
ブレイクアウトの精度が高ければ高いほど相手トラップにはまります。
NHLではうまくブレイクアウトしていますよね。格好いいから自分たちもやりたいですよね。
ただ相手のフォアチェックの状況よく見てみてください。
綺麗なブレイクアウトしているときはフォアチェッカーが1人だけの時です。1-4の形で4人は引いているので、楽にブレイクアウトできます。2人のフォアチェッカーがプレスをかけているときはボードに当ててDzからクリアするだけですよ。
私は日本のホッケーが世界に通用するためには、1-2-2、2-3、1-3-1など色々なトラップを状況や相手に応じて使い分けられるようになることが絶対に必要だと思っています。日本人のパワー不足をスピード(カウンター)で補う戦術ですね。190cmにボディチェックしても自分が疲れるだけですから!
そのトラップ使いがブレイクアウトを教えるのは自分の中で矛盾してしまう訳なのです。
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