Small Ice Training、ドリルは1人1人のプレー回数を考えて作る
Chicagoブラックホークス #88 Patrick Kane 24歳
Trontoメープルリーフス #81 Phil Kessel 25歳
みんな身長は180cm以下のUSA代表選手達。
皆様もご存じの通りスケーティング、パス、パックハンドリング、そしてシュート、どれをとっても本当にスキルの高い選手達です。
近年USAではスキルの高い選手が増えてきています。
Small Ice Trainingを取り入れているのも1つの要因かと思います。
Small Ice Trainingとはアイスを何分割かにして、小さいエリアで練習を行う方法です。
試合ではパック際の戦いは本当に狭いエリアでの攻防になります。そこでのプレーが強くなればもちろんチームにプラスになりますし、結局その狭いエリアで使うスキルこそが最も必要な個人スキルです。
リンクを4分割
私がカナダに来た2001年頃にはすでにUSAは取り組んでいたようです。カナダ人やヨーロッパ人選手のスキルに追いつこうという取り組みなのだと思います。
日本では沖縄に在住していたオーデルマットさんは独自のルートでアメリカからこのSmall Ice Trainingの情報を入手、沖縄ホッケー発展の足がかりになりました。(私もドリルなど参考にさせていただきました。ありがとうございます!)
苫小牧にいる元日光アイスバックスの小林智紀さんもこの練習にいち早く取り組み、子供達のスキル向上に着目しています。
私も色々な年齢グループが集まる福岡県久留米市のスクールではこのSmaill Ice Trainingを使っています。
コーチのみなさん、考えてみましょう!
1つのドリル15分として25人の選手が1人ずつ順番にシュートを打つとすると、待ち時間を考えて1人当たり4~5本くらいでしょうか、レシーブミスなどがあれば1ドリル1人当たり2~3本程度でしょうか。
ドリル説明時間を省いたとして5ドリルで1人当たり10~15本程度しかシュート打てませんね。実際には10本も打てない子もたくさんいますね。
1時間半のリンク貸切料金、決して安くはありません。
アイス貸切時間=プレー時間=練習量ではありません。
リンクの隅々まで空いているスペースを考え、同時進行できるドリルを考え、1人1人の選手のプレーする時間を増やすことが大事ですね!
そういった意味では、アイスを分割するこのSmall Ice Trainingはアイスを隅々まで使えるだけではなく、同レベルの選手と競い合って練習できるのでかなり練習効率が上がります。
エリアとグループも分かれているので、例えば幼児から大人まで同じアイスタイムで練習することも可能です。あとはこのエリアでできるスキル向上ドリルを考えることが必要です。
ゴールラインからスタートして、逆側ゴールラインからパスもらって、またスタートしたゴールラインまで戻ってシュート。試合ではこのようなシチュエーションはありませんし、一人の待ち時間が長すぎますね。
アイスタイムと時間と効率、Small Ice Traing、是非参考にしてみて下さいね!
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“Small Ice Training、ドリルは1人1人のプレー回数を考えて作る” に対して3件のコメントがあります。
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リンクが狭いと嘆いていましたが、それが練習次第で技術向上に繋がる!
刺激になりました(`_´)ゞ
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もう、3年前になりますが、
アメリカに居た頃
ホッケーキャンプに参加すると、
この形式で練習してました。
それが当たり前だと思っていたので、
日本に帰ってきて、
子供たちが、自分の順番を待って、
だらだらとしているのを見て、
ショックでした。
中島さんが、こうして
いろいろと情報を発信されて、
それに刺激を受けて、
地元の練習に活用して、
ホッケーの底上げが
できることを
願ってやみません。
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情報は共有するべきですよね。
それでなくても日本はアイスホッケーの情報が少なすぎるから。
少しでも多くの情報をカナダから発信していきますね!