PP特集第9回「オーソドックス」のバリエーション
さてPP特集第9回は、オーソドックスなPP配置からの攻撃バリエーションを考えてみましょう。
PPの攻撃バリエーションを考える時、一番重要なのはシュートハンドです。
どこのポジションにどのハンドを配置するかで攻撃バリエーションが変わってきます。
今回の形では下記のようにハンドを配置してみます。
FW1~ライト
FW2~レフト
FW3~レフト
DF1~ライト
DF2~ライト
まずはFW1からFW2へパス
(この時のFW1の判断などについては前回までの特集をよく読んでからこの章を読んで下さいね!ポイントをおさえてないとこのPPも機能しません)
FW2(レフト)はパックをいかにも逆サイドに展開するように見せかけながら移動
もうニアサイドの展開はない!逆サイドだ!と敵に思わせられればGOOD!(ここが重要ポイントです!!)
その瞬間FW3がニアサイドに素早く移動、移動完了するやいなやFW2のパスがブレードに届くタイミングであればパーフェクト!ワンタイマーでスコアリングチャンスです。
※ワンタイマー~ダイレクトシュートのこと。英語ではダイレクトシュートは言いません。
FW2が移動後、1,,,2,,,3,,,と時間が経ってしまっては、相手守りに気づかれパスも通らないでしょう。重要なのは
相手が逆サイドだ!と思う
↓
その瞬間にFW3が逆移動
↓
移動完了の瞬間にパスが届く
さてさて何度も話してきたように
PPは「こーきたらこう!」ですよね。
もしも相手DFがこのプレーに引っかからずしっかりFW3をマークしていたら・・・
次はどうする?
DF2を使います。
DF2はタイミング良くスロット右サイドに走り込み、FW2からパスをもらいシュート。
DF2はできるだけスロット中央(良い角度)よりでシュートを打てる位置を探しつつ(これが難しい!)パスをもらいに入る。
ただ走り込んでも相手DFがいればシュートは打たせてもらえない。
相手を怖がって、スロットから離れれば離れるほど角度が悪くチャンスにならない。
その2点を踏まえた上で、
周りの状況を良くみながら・・・そして判断を決める。
周りの状況を見るとは・・・
相手選手の位置
FW2の現在位置
自分の位置
判断を決めるとは・・・
上記の状況を見て
FW2から自分までの距離とパス到着までに要する時間を判断
自分がシュートを打てる位置の判断
なおかつワンタイマーを容易にする為の自分の体のスロットへの進入角度の判断
もう一点(超重要!)
シュートは1発でそう簡単に決まりません。
これを1発で決めることを前提にPPの形を決めるからスコアパーセンテージが良くなら無いのです。
でもおそらくシュート後のポジションの話し合いなんてしたことないですよね!
最も大切な事
それはシュート後パックがどこにでるかを予測しながら、各リバウンドに対応できるようにプレイヤーのセカンドポジショニングを事前に話し合うことです。
つまり
ここにリバウンドが来たらこいつな!
こっちにきたらお前な!
もしもこーなったら俺にまかせろ!
ここまで考えられて初めてPPのシステムの完成です。
今回説明しているこの形もシュート後必ずゴール付近、ロースロットエリアは3on2の数的有利ができるようにセカンドポジショニングを考えています。
もちろんパックの動きを100%予測するなんて無理です。
ただし「もしもここにきたら!」を用意しておければ、本当にそこにリバウンドができてきたらゴールできますよね。
確率の問題です。
例えばリバウンドの動きが100通りあるとしたら
その内10の動きに対応できるようにしておけば
10本のシュート中1点を取れるパーセンテージ
であればPP3~4回で1得点取れる確率だからOKですよね!(前特集までを参考)
細かく説明する内にかなり長くなってしまったので、このバリエーションは次回に続けることにします。
文章で説明するのはホント大変ですねえ。
もっと簡単に表現できればなあとは思っているのですが。
今までの特集と違ってかなり専門的になってしまうので、あまり皆様には喜んでもらえないかもしれませんが・・・
今までに学んだ、研究した、そして答えがでた知識についてはすべてブログに書いていこうと思っていますので。よろしくお願いします!
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