Nzトラップ特集第2弾、1-2-2Aggressive(攻撃的)

さて、今回の特集は1-2-2アグレッシブ

Nzトラップは5人全員がNzまで引くことによって、数的不利になることを避けるだけではなく、コンパクトになって相手を引きつけることで、相手のミスを誘う、格上チーム相手にはもってこいの「ローリスク・ローリターン」システムです。

ただ3P後半、負けている状況でなお「ローリスク・ローリターン」では勝つチャンスが薄いですよね。最後は捨て身の勝負をかけなくては!!

そのような状況の時には、今までの1-2-2トラップの形を保ったまま、ヒッティングポイントをNzではなく、相手Azまであげることで、ターンオーバーからの攻撃チャンスの可能性を広げるわけです。

ただし忘れないで下さい。
相手はあくまでも格上チーム、Azを突破されたら後はこわ~い相手カウンターが待ってます。でもしょうがない!負けている試合ではどこかでリスクを負ってでも点を取りに行かなくてはならないですから!

でも負けている状況でどんよりするより、いさぎよく「討ち入りだぁ~!!」の方が侍らしいでしょ!!

さてさて、1-2-2 Aggressiveです。

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相手の状態は色々ありますが、まずはここではパックを持った相手Dがゴール裏ストップ。相手ウイングは45度でパスをもらおうとしているオーソドックスな形に対しての守り方です。

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FW1はゴール前でポジションキープ(相手GKの目の前です)
仕事は相手XD1にパックを持って上がられないこと(ゴール裏から出させない
もちろん、相手XD1がパックをコントロールミスした場合は、プレッシャーに行ってください!
後ほど説明しますが、仕事としてはもう一つ、ミドルへのパスを容易に出させないというのもありますが、これは後で説明します。(相手のこのBreakOutではレシーバーがいないので、ミドルへのパスは無い)

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FW2、FW3は相手45度のウイングの斜め45度後方で待機、近づきすぎても相手XD1はパスを出しません。ここはあくまでもXD1に「45度あいてるじゃん!!」とパスを出させなければならないので、ウイングとの距離感に注意
パスが出たら「しめた!!」とがっつり詰めちゃって下さい!

この形ではDF1、DF2のマーカーはいませんね。ただ味方FW2とFW3が良い詰めをできた場合はそのこぼれパックが来るので、45度サポートはしっかりと!

勝負をかけている時はDFはとにかくパックをブルーから出さないことです!

相手BreakOutがオーソドックスな形、つまりNzへのストレッチマンがいない(Nzに飛び出して相手DFを下げる役目の選手)この形では1-2-2Aggressiveはかなり効果的です。

覚えている方もいると思いますが、NAKAJI式1-2-2フォアチェックも全く同じ形なんです。フォアチェックよりも、事前にしっかりポジショニングできる余裕もあって「せーのっ!」で詰められるわけです。

でも・・・相手もそれほど簡単ではない!はず

これだけのプレッシャーシステムを敷かれていて、毎回正直に45度へパスを出してくれるとは思えない。

では相手のBreakOut(攻め出し)のパターンを色々と考えてみましょう
XF3がNzをストレッチ、XF2がミドルサポート、それに合わせてXF1(センター)とXD2のダブルスイングの形で考えてみましょうか

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1-2-2Nzトラップと同じく、DFは自分のサイドから飛び出してくる相手ウイングに気をつけなければなりません。XF3はNzストレッチの役目、放っておいたら縦パス1本でノーマークです。これはDF2の仕事ですね。

同じくDF1のマークすべき相手XF2はミドルに、ここにパスが入った場合に対応できるように事前にポジショニングしてくださいね。

FW1は先ほど説明したようにミドルへのパスを容易に出させないために、相手XD1のスティックハンドをよく見ておかなければなりません。
例えばライトハンドのDFならば、体の位置はゴール真裏でもスティックの位置はすでにゴール裏から出ているはず。そこから簡単にミドルにパスが出ちゃいます。その場合はフォワハンド側にポジションを寄せてください

注意
FW2とFW3はこの形では自分の横を走りすぎていく相手ウイングについて行ってはダメです。その選手は後ろから味方DFがしっかりと見ているはずです。
あなたたち2人にはもっと重要な任務があるんです!

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DF2人がしっかりロングパスに対応
FW1がロングパスを容易に出させないポジション取りができれば
残されたBreakOut方法はダブルスイングした2人へのパスだけ。

そこをFW2とFW3は狙ってドーン!!
パックを奪えればFW1の待つゴール前にシュートパス!!
願いをつなぐスコアリングチャンスを作れるというわけです。

相手の攻め出しについてはまだ色々な形がありますね。
もう少し色々なシチュエーションを考えてみましょうね。

でもとりあえず、長くなりそうなのでこの続きは第2弾後編に続くということで・・・

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